人智を超えた真理の目

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お釈迦さまが語る統一場理論

統一場理論という言葉は非常に良くできた言葉である。
 
1つの場に全ての情報が統一されているということである。
 
統一場とは、宇宙が始まる前の真空のことである。
 
例えて言えば、ゲームが始まる前の何も情報化されていない何もない状態とも言える。
 
この何もない状態の中に、無限の場が重なり合っている。
 
この1つ1つの重なりあっている場を、お釈迦様は「融通無礙の世界」と仰られた。
 
融通無礙の世界が重なりあっている場が、何も始まっていないことを容認する知そのものであり、そこが統一場ということである。
 
 
 
 
では、この無生法忍の何も始まっていない統一場というものを理解するにはどうすればいいいのだろう?
 
実はこれを理解することが存在理由でもある。
 
そして、自発的に対称性が破れる理由でもあり、あなたが3次元のどこかの世界に誕生する理由にもなっている。
 
例えば、ホーキングは、3次元世界から何もない真空の方に働きかけがあることが原因となって、自発的に対称性が破れたと言っている。
 
対称性を破るためには、実は3次元世界にいる如来が弟子たちを解脱させて、無生法忍の何も始まってない状態に戻し、そこに授記を授けることが必要であって、授記によって対称性が破れて、3次元世界が無限に創造されている。
 
その無限に創造した3次元世界の中に、授記をもらった弟子が菩薩として生まれると、必ず過去の正法の如来(この世界であればお釈迦様)の5番目の教え(この世界でいう法華経)が残っていて、それを菩薩が見つけるとビビッと脅威の念を感じるのである。これは法華経の法師品に記載のある通りである。
 
その人が夢中になって法華経を読むと何がわかるのかというと、こういうことである。
 
実はこの3次元というのは、仏が教えの会合を開くために創造したのではなく、あなた自身がこの世界で如来になって、この世界で会合をおこして(虚空界の開催)、新しい如来として弟子たちに授記を授けるために存在している。
 
つまり、ビッグバンを起こすために、融通無礙な世界を創るために、あなた自身が起こしたことだ、ということをあなた自身が理解していくのである。
 
すなわち、法華経を読み進めると、なぜ何もない真空からビッグバンが起きて、この世界が始まったかというその答えが書いてあるのである。
 
 
 
それはこういうことである。
 
あなたは、過去世のいずれかの世界で如来(雲雷王如来)から授記をもらい、自らビッグバンを何回も起こして、、さまざまな姿形に変え、その度に法華経を読んで研究して、その世界の如来が授記を授けるところを見て勉強してた(妙音菩薩品)。それと同時に、自分も教えを広げて他の人たちにも如来に縁を作ってあげて修行を続けていくうちに、最終的に「さとり」を得て、法華経の解説をすると、その解説がその世界の次世代の法華経になっていく。
 
あなたが法華経の解説をすると、素晴らしい弟子たちが自然に集まってきてその人たちを解脱させて宇宙が始まる前の何もない状態にして、そこに授記を授けて新しい世界が創造される原因を作ってあげることができる。
 
そうすると、そこから縁のある人たちが全て如来になって、それらの如来が集まってきた世界がまさに「融通無礙の世界」となる。
 
1人の如来から授記を授かった全ての如来が1つの場に集まってきて、
「あなたから素晴らしい教えを学んで如来になれました」
という賞賛の声を発し、あるいは聴こえる(感じる、観える)場が統一場である。
 
また、授記を授かった菩薩(妙音菩薩)は、どんな設定の世界でも生まれわかることができる(現一切色身三昧)。
 
あなたが3次元という世界で肉体をもって「さとり」に向かおうとした場合、必ず過去に如来から授記を受けたという「始まり」があり、生まれ変わってきたという「プロセス」がり、自分が如来になって「さとり」を得て授記を授けて、自ら過去の如来となるという「終わり」が設定として存在する。
 
そして、この世界の如来は無限にいる。シャーキヤ・ムニ如来は瞬間瞬間に無限に発生しており、次の瞬間から、その次の瞬間からも無限に派生して無限に存在している。この如来から派生した無限の世界が合わさった世界も、融通無礙の世界の1つとなる。
 
このように全ての如来たちから融通無礙の世界が無限に形成されて、全ての如来たちが入滅した状態は、宇宙が始まる前の何もない状態であり、全て終わった状態でもある。
 
ここからどこかの3次元の世界に生まれると、3次元というのは過去から未来に時間が流れているので、始まりがどこかにあって終わりが必ずある。
 
始まりというのは、あなたが過去にどこかで授記を受けた世界であり、そこで3次元を創る力を得ている(現一切色身三昧)。
そして、終わりとは、あなたが授記を授けて入滅した如来の1人になって、弟子たちを無限の世界に旅立たせる。
それらの弟子たちもあなたと同じように如来になって入滅した状態になったまた始まりができるという・・・
 
永遠に終わらない永遠の命とは、仏教のこの構造からきたものである。
 
 
 
繰り返しになるが、何もない真空の中に無限の融通無礙の世界が統一されている。
 
融通無礙の世界とは何か。
 
それは、1人の如来が授記を授けて自ら入滅して、新しい無限の世界が生み出されているその状態が統一されている場であり、そこから生まれた「無限の始まり」、「無限のプロセス」、「無限の如来たちが入滅して授記を授けている終わり」の状態の全てが統一されている。
 
これが宇宙の始まる前の真空の中の姿であり、多宝如来の姿であり、如来の身体が完全に一塊になった状態なのである。
 
あなたが、真空の中のどこかの世界に生まれると、過去現在未来に関係なく生まれて、上記のメカニズムに従って生きていくのが存在の本質であり、これこそがまさに、統一場理論なのである。
 
これに到達した全ての存在が「さとり」に到達することを願って終わる。